5000年前の人と同じように、
私たちも、自然の素晴らしさに驚かされることがあります。
土に火を加えて焼くと、大地の色をした、金属のような力強い音のするタイルが誕生します。さらには、鉱物の粉とガラスの粉を水で混ぜたものをタイルの上に薄く広げていくと、そのタイルは色鮮やかな姿へと変わります。
私たちはタイルを作るときに、形を描き、色を付け、残りは火の力に任せます。
そうするといつもびっくりするような不思議な変化が現れます。
ピンクは、サンゴに似た、非常に激しいでこぼこした表面になります。
緑は、静寂の中にも生命力が溢れる、風が吹き抜けた森のような風合いが現れ、
青は、とても深い色になり、1mm の層の中に空と同じ深みがでます。
タイルは、人の情熱と自然の暖かさへの愛情、薄い釉薬と固い土を強く結びつけることによって作られています。透明でカラフルなガラスと素朴で壮大な土が調和の取れたバランスの中にともに存在しているのです。
そして私たちは、いつもこの素晴らしい自然の不思議に、子供のように興味をそそられています。